川口市柳崎 岩下音楽教室 岩下春江です。
3月11日に生まれて初めて歌舞伎座へ行って参りました!
よりによって、3・11。
電車に乗りながら、もし、ここで揺れが来たら
自力で家に帰ることができるだろうか、
そんな不安を抱えながら、
いや、不安を感じることしかできない自分でした。
演目の途中で、黙とうとかあるのだろうか、
と予想したのですが、
それはなく、「普通の生活にもどってきているんだ」
と感じました。
さて、開演が11時だから、終演は、13時だろう
と高をくくっていたら大間違い!!
なんと、15:20までかかるとのこと!
なぜ、4時間も!
前日に調べていて、あまりにも長い時間に驚きました。
どういうことかというと、
まず、11時からの演目があります。50分間です。
その一幕目が終わると、35分間の休憩です。
35分ですよ!!!
この間に何をするかというと、お昼です。
食堂があるのですが、そこで事前に予約する人。
桟敷席(座布団の良い席)に持ってきてもらう人。
多くの人はどうするかというと、客席でお弁当!!
ホールで飲食OKなんて、初めてです!
この休憩のことを幕間(まくあい)と言います。
どうするかな、と興味津々で見ていると、
食べてる食べてる!!
ちなみに私が買ったお弁当はこちら。
幕間に幕の内弁当!(^^)!
第二幕は40分間で、その後、幕間が25分間!!!
各階に、ちょっとしたおやつ処がありまして、
この時は、歌舞伎アイスを頂きました(^^)
ロビーには、たくさんの絵画や歴代役者の写真なども飾ってあるので、
それらを眺めながら。
第三幕は、襲名披露の一番の見どころ。
中村雀右衛門の襲名披露公演だったのです。
私が大好きな、中村吉衛門も出ていましたよ♡
筋書きはよく分からないので、イヤホンガイドを借りました。
筋だけでなく、見どころをタイミングよく語ってくれるので、
おススメです。
あらすじよりも、「様式美」を見る方が良さそうだ、とか、
ここは、踊りを見せるところだ、とか、
知らないことを、本当に良いタイミングで語ってくれます。
そして、第三幕が終わると、15分の休憩。
ここでも私はプリンを頂いてしまいました^^;
最後に、団子売の楽しい踊りを見て、終わり。
それで、4時間です。
思い出したのは、サザエさんで、フネさんが
「お芝居に行ってきます」と言って
着物に着替えていそいそと出かける場面がありますけど、
こうやって、1日楽しんでいたんですね。
長い幕間には、お弁当やおやつを食べるのもひとつの楽しみで、
帰りには、カツオやワカメにおみやげのお菓子を買ってくる。
ゆったりとした大人の娯楽ですね。
そもそも上演中でなければ、ホールで飲食可、というのが、
とても楽しい、というか、新鮮でした。
さて、歌舞伎のストーリーは全く書いておりません(-_-;)
はい。
正直に申しましょう。
一幕から三幕まで、非常にゆったりした気分で、
意識が遠のいておりました。
全部ではないですけど、
そうです、寝てたんです。
あ~~、恥をさらしてしまった(^_^;)
今のテレビや小説のスピード感あふれるストーリーに慣れた私たち現代人には、
この「遅さ」に、違和感を覚えます。
例えば、一幕の「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」は、
仇討の相手に会えた、という内容だから、
果たし合いの場面までやるかと思ったら、
会って、交渉が成立して、
役目を果たしたら討たれよう、という約束をして終わりなのです。
果たし合い、つまり殺陣の場面はなし。
チラシの解説には、
「様式美にみちた華やかな祝祭劇」とあります。
見終わってから、解説を読むと「なるほど」と思いますが、
1回見ただけでは、面白さを感じるにはかなり努力が必要です。
まあ、このように、食べて食べて食べて 見て、という
初の歌舞伎座体験。
行って良かったです。
できることなら、若いうちから、時々はこうした伝統文化に
触れるべきです。
でないと、慣れないから。
次回は、4時間は長いので、
一幕見席に挑戦してみようかな。
そして、着物です!
ふたたび、着物熱に着火してみようかな(^^)
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