間違えていませんか?音楽会のピアノ伴奏の目的
►2017/09/17 07:11
川口市柳崎 岩下音楽教室 岩下春江です。
今年も、小学校の音楽会のピアノ伴奏をしたい!
と言ってくる生徒さんが現れました。
非常に残念なことに、そのうちのひとりは、
いつオーディションをするかも分からず、
突然、授業中に先生が弾くピアノをまねするように言われ、
うまくできず、あえなく撃沈(*_ _)
こんな形のオーディションは今までなかったので
びっくりし、ひどいと思ったのですが
その件はまたの機会に。
音楽会で伴奏を弾く、というのは
ピアノを習っていれば憧れ!です。
私もやりたくてたまらなかったけど、
選ばれず、ひねくれた時もありました(^^;
実力と人望不足が原因です。
さて、伴奏に決まったはいいけれど、子どもたち、
ちょっと、勘違いしている時があります。
それは、
伴奏は歌が主役である
ということを忘れている。
確かに、伴奏の楽譜を正しくきちんと弾けなければいけません。
でも、歌う時いちばん困るのが、ピアノが止まること。
練習を頑張りすぎると、正しく弾くことだけに
気持ちがいってしまいやすいです。
特に、伴奏譜で難しい場所というのが
フレーズの終わりだったりすることが多いです。
難しいから一生懸命練習してきます。
やっと、弾けるようになって、とりあえず、
全部止まらないで弾けるようになります。
「じゃあ、私が歌うからね」
と言って、合わせると何とも歌いにくい。
なぜ歌いにくいかというと、特にフレーズの終わりは、息をするところだから、
次の音楽にいきやすいように、うまく流れを作ってほしいと
歌い手は思っています。
でも、伴奏者はピアノを弾くのに精いっぱいになってしまっているので
歌い手の気持ちになっていません。
気持ちのすれ違いが起きるので、歌いにくいのです。
そんな時、勧めるのが、音を減らすこと。
もちろん、子どもによってですが、
ピアノを弾くことにしか気持ちがいかない場合は、
歌がちゃんと聴こえる余裕を持たせるために
・和音なら上のメロディーだけ。
・左手なら、ベースひとつだけ。
というように、歌を生かすための伴奏に少し直します。
これは、実際に小中学校で音楽会の指導をしていた経験から
アドバイスしています。
学校で伴奏の指導をするのは本当に大変です。
学校に来る前にちゃんと仕上げてきてほしい!
というのが先生の本音です。
子どもも、私の歌と合わせて「歌が主役」ということが
分かるようで、その後は、みるみる上手になっていきます。
今年伴奏に選ばれた人は、ぜひ参考にしてみて下さい(^^)
選ばれなかった人は、来年挑戦するために今から練習してみて下さい!
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