お家練習について<とりあえずまとめ>
ここ、数カ月、お家での練習はどうあるべきか考えてきましたが、年末でもあることなので、ひとつ区切りをつけて実行したことをまとめてみようと思います。
★譜読みはレッスンの時に
おんがく屋♪岩下が子どもの頃は、家で譜読みをしてレッスンで先生に見て頂く、という方法が主流でしたが、子どもたちを見ていると、
レッスンで譜読み⇒お家で練習⇒次のレッスンで仕上げ
の形が負担が軽く、かつ楽しくピアノを続けられるのではないかと思いました。
また、お家で間違えて譜読みをしてしまうと、直すのがとても大変です。
なので、自分で正しく譜読みができるまでは、レッスンで正しく曲を覚えるようにします。
この形を続けていくと、自分から家で譜読みをできるようになるはずです。(次回の研究対象)
子どもたちへのアンケートでも、お家で弾いて楽しい時は「間違えないで弾けた時」
と言っています。
★お家練習の効果はすごい
正直、今まではお家の練習を強制していませんでした。
お家の練習を強制することで、ピアノが嫌いになったらどうしようと恐れていたからです。
でも、「お家で弾いて楽しい!」という気持ちがあると、効果は予想以上だということが分かりました。
前にも書いていますが、
集中力アップ、上達力アップ、読譜力アップ…
お家ではうまく出来なくても、お家で練習してくると次のレッスンの時、できなかったことができるようになる現象も現れました。
★お家の方の協力
お家の練習をすすんでやるアイデアをお母さん方に伺ってみました。
・発表会ごっこをする(友達通し、姉妹通しで楽しく「ごっこ」をするそうです。)
・ほめまくる!(やはり弾いている姿をほめてあげることは効果的ですね。)
・ピアノのCDを聴かせて刺激を与える(自分とCDの差を感じて目標が持てますね。)
などの案を教えて頂きました。
「ピアノがどんどんうまくなるカード」を使っている生徒さんは、毎日の練習は少しだそうです。
でも、必ず毎日弾くよう、お声掛けをして下さり、そのうち自分から弾くようになっていくようです。
理想的な練習は、強制的ではなく、自発的な練習です。
自発的な練習ができるような音楽の力をつけてあげることが、おんがく屋♪岩下の任務であります。
★ピアノがある場所
ピアノがお家のどこにおいてあるかで、ピアノに向かう頻度が違うことが分かりました。
一番良く弾くのは、家族が集まる居間
居間から自分の部屋にピアノを移したら、弾く回数が減った、という意見が多くありました。
なぜ、居間のピアノが子どもの弾く気持ちを高めるか。
子どもは、自分が弾いている姿を認めてほしい気持ちが強い。だからみんなが集まる居間で弾くのは心地よい、と感じているかもしれません。
もう一つの原因は、居間にあると いつでも弾ける状態になっていることです。
ピアノのふたをすぐ開けられるようにしておいて、ピアノの前を通るたびにお母さんも弾いている、という人もいました。
★おんがく屋♪岩下の反省
お家で弾く、または練習する、ということは、一回のレッスンで「弾ける自信」と「弾きたい希望」両方を身につけさせてあげなければなりません。
そんなレッスンを毎回できるように、精進していきたいと思っております。
そして、ピアノが嫌いになることを恐れてお家練習について逃げていた自分を反省しています。
多くのピアノの先生方は、「ピアノを習うことは毎日練習すること」とおっしゃっています。
この言葉を聞くと「そんなことはない」と否定していました。
スイミングや習字など、ほかの習い事でお家で練習するものはないではないか,という理屈で。
でも、おんがく屋♪岩下の解釈が間違っていました。
「ピアノを習うなら、毎日練習すると速く上達してピアノが楽しくなる」ということなのですね。
多くのピアノの先生方、申し訳ありませんでした。
経験も実績もある方々の意見に耳を傾けなかった自分を恥じております。
自分が子どもの頃にいやいや弾いていたイメージが捨てられずにいました。
他にも自分の考えに凝り固まって新しい考えを吸収できないでいる部分もあります。
そんなところを見つめ直して、生徒さんが楽しく音楽に親しんでいけるようにお手伝いできる力をつけなければ、と痛感しています。
でも、あくまでもお家練習は強制的ではなく自発的なものであるべき、という姿勢は変えないつもりです。
岩下音楽教室の生徒さん、2012年も楽しく身に付くレッスンをご期待下さい。
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